天気雨 空には ちぎれ雲が湧いて 陽の光を隠した 突然 小さな涙が 空からこぼれてきた 途切れ途切れに届く 陽の光が かろうじて 昼下がりだと告げていた 小さな子供の頃には 不思議が沢山あった その中でも とびきり不思議 晴れと雨のシンフォニー 傘は家に忘れてきたけど なぜかそれが嬉しくて スキップしながら びしょ濡れで帰った ちぎれ雲の間から顔出した太陽は びしょ濡れの私を 優しく照らしてた 止む気配のない雨は 光と踊りながら キラキラの粒になって 服に染みていった 助かったなぁ 顔もびしょ濡れだ キラキラの粒が 悲しみを連れて行ってくれるね 現れた時よりも もっとずっと唐突に キラキラの粒は 二度と落ちては来なかった このままだと 風邪ひくかもなぁ 早く家に帰って 服を着替えなきゃ そう思って 勢いよく 顔を前に向けた その瞬間 視界に飛び込む 湾曲した七色 おかしいなぁ 悲しみは全部流したはずなのに 今度はキラキラの粒は 誤魔化してくれない しばらく立ち止まって くしゃみで思い出したよ あの角曲がって 早く 家に帰ろう
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